まえきんです!
ビジネス統計スペシャリスト学習・アウトプットシリーズです!
今回は第9章:移動平均について学習しました。
【学習の全体像】※赤文字が現在位置
・ビジネスデータ把握力(平均値/中央値/最頻値/レンジ/標準偏差)
・ビジネス課題発見力(外れ値の検出/度数分布表/標準化/移動平均/季節調整)
・ビジネス仮説検証力(集計/散布図/相関分析/回帰分析/最適値)
移動平均とは
一定の区間(期間)をずらしながら平均をとっていくことをいいます。
ただし、以下2つの変動要素の影響は除きます。
・規則的な変動要因(季節変動)
一定の周期(例えば1週間、1年等)で繰り返される規則的な変動要因
・不規則な変動要因(無作為変動)
気温や天候などの影響を受ける不規則な変動要因
移動平均による分析のメリット
移動平均をとることにより、例えば売上高の推移について分析する際に
何らかの要因によって一定の月などで著しく売上高が上がっている箇所の影響を
平滑化することが可能です。これにより時系列データだけでは分からないデータの
動きをより視覚的に捉えることができるようになります。
扱うデータにより、サイクルが1周する区間を適切に設定することが重要です。
(例)1週間:区間「7」、1年:区間「12」で設定
移動平均の分析手順
今回は以下のデータを基に実際の分析手順についてみていきましょう。
👇引用元URLも貼っておきます
移動平均はExcel に搭載されている分析ツールを使用します。
上記の元データのままだと、パラメータ設定にあてるには少々都合が悪いので
以下のような形で集計しやすいようにデータを加工します。
2007年
・
・
・
2014年
実際の手順は以下の通りです。
①[データ]タブ→データ分析→分析ツール内の「移動平均」を選択
②移動平均のダイアログボックス内の入力範囲、区間、出力先を指定
※この事例ではサイクル1周する区間を「12」(ヶ月)で設定
この区間は、どのようなスパンでずらしながら平均値を出していくかを
指定するものです。今回の例では、年度ごとの月次データのため、1年間の
「12」を指定しています。
元データ、上記で得られた各月の移動平均値を折れ線グラフに
プロットすると以下の図が得られます。
売上高推移の折れ線グラフ(青)の上に平滑化された折れ線(オレンジ)が
表示されています。折れ線グラフ(オレンジ)の上がり方から見ても、クレジット
カード業は成長産業であることが示唆されます。
時系列データでは分からないデータの動きも、移動平均を使用すれば理解できる
ようになります。ビジネスにおいては、局所的な変動の影響を除外し、データから
大局的な傾向を読み取った上で戦略的意思決定に活かすシーンなどに活用できる
とされています。
今回引用した経済産業省のHPには様々な産業の統計データが掲載されています。
興味がある方は色々と調べてみるとよいかもしれません😊
次回#10は「第10章:季節調整」に関する知識とExcel操作について
学習・アウトプットしていきます!
最後まで読んで頂きありがとうございました!ではまた!